エッチな体験談風 短編小説
大好きな爺ちゃんが亡くなった。
遺影の中の爺ちゃんは生前の印象のままの笑顔だ。
抜けた前歯が特徴で、農作業で焼けた黒い肌に皺だらけの顔で、ニッカリといった感じで笑っている。
爺ちゃんのおかげで俺は変われた。
どんな時でも俺の味方をしてくれ、背中を押してくれた。
思い出しただけで涙が溢れてくる。
そう、あの夏。
高校2年の夏、俺は爺ちゃんに背中を押されて変われたんだ。
――――
高校2年までの俺は、デブでニキビ顔のブサメンだった。
ガキの頃からめんどくさがりで、部活動もしたことがなく帰宅部ヨロシク、家に帰ればスマホ片手にベッドにごろりとゲームをして過ごす。
一丁前に、女に興味津々なもののモテるはずもなく、学校で女子と目が合えば、陰で「キモッ」と言われるほどだった。
だからリア充どもを見ては、心の中で「死ね」と呪うように唱えていた。
自分からは何も行動を起こすことのない、すさんだ高校生活だった。
その年の夏休みのこと、俺とは違って優秀な兄貴は有名な外資系に就職を決め、シンガポールへの長期海外主張が決まった。
俺の両親は勇んで、「兄貴の新生活のサポートをする!」と言って1週間ほどシンガポールへ遊びに行った。
親父から「どうせゲームしかしないんだから、爺さんの農業でも手伝って過ごしなさい」と、田舎の爺ちゃんの家に預けられた。
田舎といっても、スマホの電波は届くし爺ちゃんも婆ちゃんも大好きだったから、反抗することなく従った。
手伝いといっても、爺ちゃんはトラクターに乗せてくれたり、川遊びや釣り、最近田んぼの管理に導入したというちょっと高いドローンで遊ばせてくれたり実際楽しかった。
爺ちゃんの家は代々地主だったこともあり、昔ながらの大きな家だった。
今の主力はトラクターになったのと、田んぼや畑を大分手放したので、昔ほど人が集まるようなことはなくなったけど、繁忙期は親戚が集まって、泊りがけで農作業を手伝ったらしい。
なので、大人数人が同時に入れるような大きな風呂がある。
その日は、久々に爺ちゃんと一緒に風呂に入った。
爺ちゃんは猛々しくも立派なズル剥けチ〇ポをぶら下げている。
対して、俺のチ〇ポは平常時は帽子をかぶっている仮性包茎だった。
しかも、勃起しても完全に剥ける、完剥けにはならなかった。
「爺ちゃん……、すげえな」
「おう……。モトキ……、そうか、やっぱりか……」
爺ちゃんが言うには、爺ちゃんも、親父も仮性包茎で仮性包茎の家系らしい。
「心配するな、日本は包茎手術の技術が進んでいるからな」
そして、爺ちゃんも、親父も若いうちに包茎手術を実施済みとのことだった。
初耳だった――。
俺は高校の宿泊研修とかで、他の友達よりも皮がかぶっていることが、コンプレックスになっていたので拍子抜けだ。
「よっしゃ、モトキ。俺に任せろ~」
そう言って、爺ちゃんはニカッと笑った。
両親も帰国し家に戻り、やり残している宿題に取りかかった。夏休みも残り2週間といった頃、爺ちゃんが訪ねてきた。俺は爺ちゃんとラインでメッセージのやり取りをしているので、来ることまでは知っていたけど目的までは訊いてなかった。
平日なので、サラリーマンの親父は出勤しており不在、母さんと二人で出迎えた。
リビングで母さんが爺ちゃんにお茶と茶菓子を出す。
茶菓子をぱくりと口にほおりこみ、一息にお茶を飲み干した爺ちゃんが言った。
「モトキ、爺ちゃんと一緒に男になりに行くぞ!」
と言って、膝をパンと叩く。
「?」
(風俗にでも連れて行ってくれるのかな?)
「包茎手術に行くぞ!」
「えっ、手術!?これから?」
そう言えば、この間「いつかモトキも包茎手術受けさせてやるけえ」と言ってたっけ……。でも、もっと先の事と思っていた。
「お義父さま、承諾書です」
母さんが、爺ちゃんに書類が入った封筒を渡す。母さんにも話が通っているのだろう、ちょっと恥ずかしい。
そして、爺ちゃんが運転するでかいランドクルーザーでクリニックへ向かった。
クリニックではなんと、院長が出迎えてくれた。
爺ちゃん、親父、なんと兄貴までもこのクリニックで包茎手術をしたそうだ。
兄貴は就職が決まった時、お祝いに爺ちゃんが連れていったんだという。
知らなかった――。
カウンセリングも爺ちゃんが同席してくれた。
ここのクリニックには、我が家の3世代のチ〇ポデータが残っている。
「〇〇様、いつもの施術でよろしいでしょうか?」
院長が確認する。
「うむ」
爺ちゃんが即答した。
後で、爺ちゃんに訊いたところ包茎手術には大きく2択があって、チ〇ポの真ん中あたりの包皮を切ってつなぐ方法と、亀頭の下の際で切ってつなぐ方法がある。
チ〇ポの真ん中で切ってつなぐ術式の方が一般的で低料金。
亀頭の際でつなぐ術式の方が技術的に難しいみたいだけど、仕上がりが綺麗で高額。
爺ちゃんは迷わず高いほうを選択してくれた。
カウンセリング後、日にちを置いて手術をするのが一般的みたいだけど、話は通っていて即日の手術だった。
不安だったけど、爺ちゃんが待ってくれていると思うと心強い。
実際手術は麻酔が効いていて痛みは無くあっという間に終わった。
帰りの車で爺ちゃんが「手術用の糸が昔より細くなってワシの時より早く抜糸できるみたいだけど、オナニーはしっかり1ヵ月は我慢せい」
院長は3週間程度のオナ禁を推奨してたけど、爺ちゃんは4週間はオナ禁するように命じた。
治り途中で傷が開くのが一番良くないらしい。
術後は、俺のチ〇ポの亀頭の下に黒い手術糸が毛虫のようにぐるりと巻きついているみたいだった。
抜糸は10日程度で順調にでき、仕上がりは見事だった。
憧れのズル剥けチ〇ポがぶら下がっている。
抜糸後も、爺ちゃんの言いつけ通り、4週間以上オナ禁した。
4週間のオナ禁を経て、久しぶりのオナニーに挑む。
亀頭の下で完全につながったズル剥けチ〇ポは、術前の自分のチ〇ポとは別次元の威厳と自信に満ちていた。
まあ、鍛えられていない亀頭はまだピンク色だったけど。
術前からオナネタだった、エロ漫画を見て勃起する。
勃起したチ〇ポは猛々しく、無修正動画で見た外人のチ〇ポのようだった。
「おお~、これが俺のチ〇ポ――」
自らのチ〇ポに感嘆した。
久しぶりのお気に入りのオナネタでフル勃起したチ〇ポを右手で擦る。
「!」
(あれ?)
気持ち良くない……。
その日、久しぶりの射精の快楽に達することはできなかった。
俺はすぐさま爺ちゃんにラインでメッセージを送った。
もはや、チ〇ポの相談は親父より、爺ちゃんになっていた。
「オナニー気持ち良くないんだけど……(*´Д`)」
「おうとも。皮オナできないからな」
「えっ?オナニーでイケないってこと!?」
「慣れれば、できないこともないけど、オマ〇コには敵わないわな」
「俺、彼女できたことないけど……」
「自分磨きして、彼女つくってオマ〇コに突っ込め!(^^♪」
このやりとりの後、俺もネットでいろいろ検索して調べた。
#包茎手術#術後#オナニー#気持ち良くない
検索すると、先人たちの様々な体験談やレビューがヒットした。
ざっくりとマトメると、包茎手術で包皮を切除すると擦るなどの刺激に対する快感が減退する。
大きな理由の一つが「皮オナ」ができなくなることが大きいらしい。
個人差もあるが、術後不感症に近いぐらい感じなくなる人もいるのだとか……。
あらためて、調べるとぞっとした。
だいたい、オナニーで気持ち良くならないのは共通してた。
爺ちゃんの、メッセージワードが頭の中で駆け巡る。
「―― 彼女つくって、オマ〇コに突っ込め!」
長年、恋人だった右手は卒業しなくてはならない――。
彼女ができなければ、このまま僧侶にでもなって仏の道を歩むしかない。
俺は覚悟を決めた。
2年の夏休み明けという微妙な時期に、陸上部に入部届を出す。
顧問も部長も「……」っといった感じで、歓迎ムードではなかったけど入部希望者を拒むことはできない。
俺は、希望種目を中・長距離に選び、ひたすら走った。
オナ禁で溜まった性エネルギーを発散するかのように走ることに打ち込む。
デブメンあるあるだと思うけど、部活をしたことがない俺でも365日、贅肉という重りを背負って生活していたのだ。その贅肉がトレーニングで取れるにつれ筋肉が浮き出てくる。
ピッコロさんが修行の後に「ドサッ」と脱ぎ捨てた、修行用の重りみたいな感じだ。
痩せて、彼女つくってエッチしたい、という不純な目的で始めた陸上だったけど、伸びるタイムと目に見えて変化する自分の肉体改造にのめり込んでいった。
早朝の自主トレとして、ランニングを毎日続けたし、食生活も見直した。
美容にも気を使うようになって、思春期のニキビに有効な洗顔料を試したり、洗顔方法を試した。
年中、ボサボサだった鳥の巣頭は、定期的に美容室でカットしてもらっている。
3年に上がるころには、俺はデブを卒業するどころか、細マッチョまで肉体改造が進み、ニキビも無くなってた。
顧問の先生からも「お前の練習量が、他のみんなにもいい影響を与えてる」と認めてくれるようになった。
部員との仲間意識もできて、友達が増えし、一度繋がりができるとどんどん友達の輪が広がった。
気づけば、苦手だった女子との会話もスムーズにできるようになってた。
部活が終わり帰り道を、男子も女子も混じって5人でワイワイと語らいながら河川敷を歩くのは楽しかった。
俺がずっと、呪っていたリア充じゃないか――。
呪っていた青春じゃないか――。
ある日、男子ばかりで帰っていたので、男子の一人が「好きな子誰よ?」みたいな恋バナになった。
俺にも、話が振られて「俺、ブサメンだからなぁ……、彼女なんてできるかなぁ」と返した。
「え!?モトキ、ブサメンじゃないじゃん――」と真顔で返された。
(そうか、俺の心が「ブサメン」だったのか――)
その瞬間、俺の心が一皮剥けた感じがした。
ち〇こは剥けていたのに、心に皮がかぶってたんだ。
その日から自分でも驚くくらい、女子にも自分から積極的に話せるようになった。
――――――
初体験はこの後、すぐに訪れた。
夏の競技会に向けて、強化合宿が始まった。
屋外にも立派なトラックをそなえた立派な合宿所で、俺たちの他にも大学生のサークルが合宿に来ていた。
大学生たちは、やはりサークルという感じで、ゆるくトレーニングしては、夜はなんだか酒を飲んでワイワイしているようだった。
顧問からは「あまり、関わらないように」と釘を刺された。
「やっぱ、JDは違うな。なんか、エッチなオーラが出てる」
友達の一人が俺の耳元で言った。
確かにそうだった。陸上部の女子にも可愛いコはいたけど、みんな胸は小さいし、部活に対しストイックで色気に欠ける女子ばかりだった。
それに比べると、女子大生は露出の多いトレーニングウェアを着てるだけで、女性的な身体のラインがむっちりと浮きあがり、遠目にみているだけでもエロさムンムンだった。
3日目くらいの夜に、同じ建物内に居るフェロモン全開の女子大生を意識してしまい眠れず、軽く走ってからまた寝ようと外に出た。トラックを軽く流しながら走っていると、屋外トレーニング場のベンチに座っている人影が見えた。
屋外エリアも最低限の街灯は灯っているので目を凝らす見えてくる。
女性だ――。サークルの女子大生だろう。
女性はベンチにゴロリと横になった。
(寝るのか!?)
ここの合宿所は高地にあるため、夜は冷える。
(やれやれ)
顧問にはあまり関わるなと釘を刺されていたけど、あんな軽装で寝たら風邪ひくどころじゃないと思った。
ベンチに近づき声をかける。
「あの、こんな所で寝ちゃったら風邪ひきますよー」
「ふにゃ、ああ、合宿に来ていた高校生君か、夜もトレーニングなんて偉いねぇ~」
右手に発泡酒の缶を持っている。ぴったりとしたTシャツは身体のラインを惜しげもなくあらわし、豊満な胸に目が釘付けになる。
じゅん、と股間に血流が集まった。
「君、優しいね。モテるでしょ」
酔ってるのか、ふにゃりといった感じで仕草のひとつひとつがエロい。
「いや……。モテないです……」
胸を見てるだけで、勃起そうなので目を背けて答える。
目を背けても、女子大生からは酒と女の匂いが漂っている。
むっくりと股間がテントを張る。
「ひゃん、君、溜ってるの~?」
気づかれてしまった。
「ワタシも実は溜ってるの――」
トロンとしたエロい目で見つめられる。
ドキドキと心臓の高鳴る鼓動が響いている。
彼女は俺の手を引くと、練習場の街灯の光がギリギリ当たらない、そして、建物から死角になるポイントまで誘った。
トラックにそって湾曲したコンクリートの壁際で抱きしめられながら背中を愛撫される。
彼女からめっちゃいい匂いがして、ち〇こにどんどん血流が集まっていた。
唇と唇が触れ、舌が入ってくる。
ファーストキスを奪われ、そのままディープキスへ。
ほのかに、酒の匂いを纏いながらも柔らかい唇とうねる舌の快感にクラクラした。
「君もいっぱい触ってぇ」
甘ったるい声で懇願され、彼女の身体を愛撫した。
彼女の全身を撫でまわす。
「あん、あつ、っちゅ、ちゅ」
ベロチュウしながら、愛撫しあう。
妄想でしか揉んだことのない、憧れのオッパイは想像以上に柔らかく、弾力があった。
「初めてなのぉ?」
「はい――」
「嬉しい❤君の思い出に残っちゃうね」
そう言ってベロチュウを再開すると、俺の股間を擦る。
「ギンギンになってきた❤」
彼女はかがむと俺のトレーニングパンツを下げる。
続けて、パンツも下げられた。
俺のチ〇ポが反り返りように滾り立つ。
「スゴ❤ズル剥けだね」
うっとりと眺めながら、手コキを始める。
「っつ!」
自分の右手じゃあまり気持ち良くないのに、女の子に擦られるだけでこんなに気持ちいいなんて――。
(これがJDのテクニック!)
快感で、チ〇ポは熱く滾っている。
ちゅ、じゅぼ、じゅ、じゅぼ、ぬじゅ
手こきだけでも気持ちいいのに、いつの間にフェラも始まっている。
じゅぼ、じゅ、じゅ、じゅ、じゅぼ、ぺろ
JDが自分のチ〇ポを美味しそうにくわえている様は、独特な征服感に満たされる。
「ズル剥けチ〇ポの方が美味しい」
トロンとした表情で見上げるとそう言った。
じゅぽ、じゅ、じゅ、じゅぽ、またフェラを再開する。
「やば、気持ち良くてイキそうです」
「このギンギンな状態でほしいかも」
そう言って、口を離すと彼女は壁に手をついて、大胆にも自分で一気にショートパンツをショーツごと脱いで、お尻をこちらに向けた。
うっすらと当たる街灯の光で照らされる淫猥なお尻。
尻の割れ目から、ぬらりと光る秘部が顕わになる。
「場所、分かる?ココだよ❤」
彼女は自分の指でじゅぼ、じゅぼとオマ〇コに指を出し入れし誘った。
「舐めていい?」
「うん、いっぱい舐めて❤」
壁に手をついて、突き出すお尻に向ってむしゃぶりつくように顔を突っ込む。
ちょっと、酸っぱいようなヨーグルト臭が俺の鼻腔を刺激する。
舌を伸ばし、オマ〇コの入口を探る。
ビラビラに守られるように秘された入口は、ヌメリを帯びて熱かった。
「あん、あん、そこ、いやん」
JDの反応が可愛くて、夢中でクンニした。
「やん、ワンチャンみたいで可愛い」
じゅる、じゅ、ちゅる、じゅ、じゅ、じゅる
爺ちゃんのあのメッセージが頭に浮かぶ。
『――、オマ〇コに突っ込め!』
「ねえ、入れていい?」
「うん、君のズル剥けオチ〇ポちょうだい❤」
JDのおねだりがエロすぎる――。
そして、おもむろにJDはポケットからコンドームを取り出し、俺のズル剥けチ〇ポに装着した。
(JDって、コンドームポケットに入ってるの?こいつらやっぱりヤリサーだったの?)
まあ、そんなのどうでもいいか――。
もう意識は、初めての挿入で頭がいっぱいだ。
初挿入はバックからだった。
亀頭が入口を見つけると、ズプリとマ〇コにめり込んだ。
クンニでじゅるじゅるのオマ〇コは、俺のチ〇ポを易々とくわえ込んだ。
(ニュルニュルすぎ!JDマ〇コ、エロすぎ――)
「あっ、あん、ひっ」
(マ〇コ、めっちゃキモチイィ~)
オマ〇コにズプリと、差し込んでみてチ〇ポってほんと矢印みたいだと思った。オマ〇コに挿入するためだけにデザインされた形状だ。
「童貞くんなのに、このオチ〇ポ、子宮までキテル❤」
JDが童貞の俺のチ〇ポで感じている――。
自信と高揚感をもって、ピストンで腰を打ち突けた。
「あっ、あん、あん、❤、ちょ!ほんと、童貞くん、なの?あん」
パン、パン、パン、パンとJDのムッチリ尻肉は、腰を打ちつけるたびに鳴った。
めっちゃ気持ちいいオマ〇コなのに、ずっと気持ちいいが続いていることに気づく。
(昔の俺ならとっくにイってる――)
チ〇ポの持続力と、陸上で鍛えた持久力が俺の中でシナジーを起こした。
「あっ、すご、あん、ダメ、スゴすぎ、しゅ、あっ、あっ、あっ、あ、しゅ、っしゅごい」
悶えるJD――。
JDの腰をがっちりとロックして、俺のピストンは加速する。
「っっっっっっっ」
JDはもう、喘ぎ声がなくなり硬直しながらも小刻みに震えている。
射精感が訪れる。
小さな光が遠くで灯っている。
そこへ向かって、意識を集中する。
(来た、きた、きたきたきたきた!)
「イク!」
「ぎでぇ、ぁふぁし、イギすぎて、おかしくなりそう――」
びゅっ、びゅーー、びゅーー、びゅく、びゅく――――
(―― いつぶりの射精だろうか)
あまりの快感にチ〇ポだけじゃなく、頭もイってしまいそうだった。
チ〇ポを抜くと、コンドームの先端には溢れんばかり俺の精子が溜っていた。
そして、JDはその場でへなへなと座り込んだ。
「ちょっと……、君、スゴすぎ❤」
その後、乳繰り合いながらちょっと話した。
JDの名前は、アイリさんといって彼氏がいるらしい。
彼氏とイチャイチャしている写真をSNSにアップしていて、見せてくれたけど彼氏はめっちゃイケメンだった。
「でもさ、皮かぶってるからか、イクの早いの。それに比べ、君のオチ〇ポ何? あんなに長く挿入されたの始めて❤」
(そうか、イキづらいってことは女の子を長く愉しませることができるのか)
ぽうっとまた、俺の中で自信の火が灯る。
そして、再び勃起したチ〇ポに気づいたアイリさんにおねだりされて、もう一回した。
アイリさんのポケットからもう一つコンドームが出てきた。
ポーケットの中には~ビスケットが~♪みたいな歌が頭の中で流れた。
ヤリサーのJDのポケットからはいくらでもコンドームが出てくるらしい。
その衝撃的な童貞卒業からは怒涛のヤリチン生活が始まった。
アイリさんが俺のチ〇ポの持続力についてお友達に宣伝してくれたからだ。
「イケメンとは別れたくない」でも「セックスは愉しみたい」という、欲張り女子大生の性欲と男子高生の有り余る性欲がマッチングしたのだった。
瞬く間に経験人数は二桁に達し、俺はヤリチンにクラスアップした。
彼女らとヤリまくってるのがイケメン彼氏にばれて、あわや暴力沙汰という修羅場も経験した。
一度、女の子の扱いに慣れると、女子高生なんて可愛いもの。
いつの間にか学校でもモテるようになってたし、男友達からは英雄扱いされた。
「出来すぎやん」って思うでしょ。
でもさ、「ブサメン」ってホントにいるの?
みんな、父さんと母さんがセックスして生まれたわけでしょ。
ブサメンを売りにしているお笑い芸人が、いつの間にか美女と結婚して子供がいるなんて話はいっぱいある。
お笑い芸人は話術を磨くし、イケメンだって容姿を磨く、スポーツで肉体を磨く奴や、勉強して知識を磨く奴、モテる奴はみんな何かを磨いていないか?
ブサメンなんて単純な容姿の問題じゃないと今なら思う。
リア充をこころの中で呪っていた俺が、どの口でって思うけど……。
でも、俺には爺ちゃんみたいに、無条件で味方してくれる存在が居た。
それは、とてもありがたいと素直に思った。
――――――
「最期はあっけなかったけど、それも爺ちゃんらしいね――」
葬儀場で、爺ちゃんの遺影を前に口にした親戚のおばちゃんの言葉にみんな、うんうんと頷いている。
確かにそうだ。「ぴんぴんころり」は豪快な爺ちゃんらしい――。
爺ちゃんは農家で身体を使って稼いできた世代らしく、酒もタバコも豪快に嗜んでいた。
医者嫌いでもあり、高血圧や持病を抱えていながら、自己判断で薬も飲んでいなかったらしい。
最近じゃ、検診にも行かなくなっていたとか。
だけど、爺ちゃんの医者嫌いを責める親族は一人もいなかった。みんな、「爺ちゃんらしいね」と言い合うだけだ。
そんな最期に俺も憧れた。
親父や同じ世代の男連中は自分の検診結果について披露し合いながらも酒を飲み、爺ちゃんを偲ぶ。
俺もイカのつまみを一つ咥え、コーラをひと口、飲み込みこんだ。
―― 遺影の爺ちゃんを見る。
――「モトキ、自分磨きして、彼女つくってオマ〇コに突っ込め!」――
爺ちゃんはニッカリと笑っていた。
――完――