彼女のニオイ

エッチな体験談
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エッチな体験談風 官能諸説

身体の悩みは千差万別でも大丈夫、そんなエッチなお話。

俺の性癖と、俺の嫁についての体験談。

突然だけど、人間の臭覚って不思議だよね。

新型コロナウイルスに罹患した人に、味覚や臭覚を感じなくなる症状が出ることがあるって聞いたとき、つくづく不思議だと思った。

体調とか、環境とか、ほんのちょっとしたことで臭覚が変わったり、個人差があったり。

誰かにとっての悪臭が、誰かにとっての良い匂いということだってありうる。

大学の時からよくつるんでいたダチに吉田(仮名)という奴がいて、ゼミも一緒だったんで大学2年当時はよく行動を共にしていた。

まあ、今は理由あってぜんぜん付き合いはないけど。

この吉田という男、けっこうイケメンで途切れることなく彼女がいた。付き合って3日で振ったり、二股かけているような時期も普通にあった。

対する俺は、フツメンで奥手。

辛うじて、童貞は卒業していたけど大学1年の時、サークルで先輩だった彼女に付き合って半年であっさり振られてからはずっと彼女がいない。

吉田は新しい彼女ができると、スマホ写真でよく自慢してきた。

「これ新しい彼女」

いつもの彼女自慢。

照れながら写るその子は女優の新〇結衣に似ていた。

とりあえず結衣と呼んでおく。

正直、俺も超タイプで羨ましかった。

どういう流れかは忘れたけど、俺と吉田と結衣で一緒に居酒屋で飲む機会があった。

カップルと独り身の俺。

正直、「微妙」だ……。

実際に会う結衣は、写真よりは少しぽっちゃりとしていたけど、気の強そうな凛とした眼が印象的でやっぱり可愛かった。

たしか、季節は8月。

居酒屋の程よい熱気、汗ばみつつ冷えたビールがすすんだ。

夜の11時ころ店を出ると、外の方がずっと暑かった。

飲んだ酒も手伝って汗が噴き出してくる。

結衣も「暑いね~」と額の汗をハンカチで拭きとっていた。

そのとき、夜風に乗って結衣からツンと刺激臭が漂い、鼻腔に滑り込んだ。

吉田と目が合う。

吉田が結衣には見えないように、俺に向って鼻を抑える仕草をした。

その時は俺も苦笑いでやり過ごした。

数日後、レポートの資料を交換しようということで吉田と学内のフリースペースで会った。

会うなり吉田が言った。

「あの晩、飲んだ後の結衣の臭いキツかっただろ?」

俺は返答に困っていた。

「あれ、ワキガだろ。お前大丈夫だった?汗かいてから時間経つとだんだん臭いがキツクなるんだよなあ~」

吉田が言った。

俺が苦笑いしているのに構わず。吉田は続ける。

「ヤってる時にさ、ツンとくるとマジ萎えるときあるぜ」

結衣がセックスしている姿を想像するとちょっと興奮したけど、吉田の言い方にはムカついた。

結衣は吉田の彼女で、俺とは関係ないのに変な感じ――。

そんなこんなで、吉田は結衣と1ヵ月ほどで別れた。

「顔は可愛いけど、ワキガは無理だったわー」

と、のたまっていた。

俺は結衣と居酒屋で飲んだ時、ラインのID交換していた。

いつもは奥手の俺も、このときはメッチャ勇気出してラインを送った。

俺が吉田の友達だったってこともあるのか、誘っても避けられ続けていた。

そして、同じ講義を受けているのを知った時、このチャンスを逃すまいと講義が終わったら速攻でアタックした。

結衣は女友達3人と行動を共にしていた。

「あのさ、この後ちょっと話せないかな――」

突然の事で結衣がきょとんとしている。

「吉田君からいろいろ聞いてるんでしょ?」

結衣の差すような視線。

匂いはコンプレックスなんだろうと思った。

「私も自覚あるし……。今までも、それでいつもダメになるし……」

最後は消え入りそうな小さな声だった。

講義が終わり、教室からみんな捌けていき、教室には俺と結衣と結衣の友達だけになった。

「お、俺……」

恥ずかしくて、自分の顔が真っ赤になっているのが自覚できるくらい顔が熱い。

「お、お、俺さ。君の匂いが好きなんだ!」

どもりながらも言い切った。

結衣も友達二人も驚愕の表情だった。

「ちょっと、突然のことで……。時間が欲しいの……ダメかな――」

結衣は絞り出すように返答した。

翌日、ラインで「私で良ければよろしくお願いします」との返事が来たとき、一人で「よっしゃー!」とガッツポーズした。

念願だった、結衣と付き合うことになって吉田とはあっさり縁を切った。

それほど仲が良い友達でもなかったし。

結衣と初めてエッチしたときは最高に興奮しなぁ――。

彼女の部屋にお呼ばれして、一緒に軽くお酒を飲んで、いい雰囲気になって……。

お互い見つめあって、引き寄せられるよう唇を交わた。

結衣の唇はめっちゃ柔らかかった。

秋だったけど、なかなかの熱帯夜だった。

「シャワー浴びたい――」

結衣は自分の体臭を気にして言った。

「ごめん。もうちょっと堪能させて……」

シャワーを浴びる前の結衣の脇の匂いをクンカクンカする。

(あああぁぁ――)

酸味の効いたなんて芳醇な匂い……。

「もう、変態なんだから――」

結衣が顔を真っ赤にして俺の頭を遠ざけようとするけど、本気の抵抗ではなく優しく押しのける感じだ。

「でも、ちょっと嬉しい……」

結衣がつぶやく。

そのしぐさがとても愛おしくて、もうたまらなくなって、脇の下をペロペロ舐めた。

「あん!くすぐったいよぅ。あん。気持ちいい――。脇の下そんなにエッチに舐められたの初めて――」

結衣も興奮してきたのか、俺の股間をさすってくる。

お互いを愛撫しあいながら気が付いたら互いに裸になってた。

結衣の胸は小ぶりだけど形が良くて、ピンク色の乳輪にやや陥没気味に乳首が埋まっている。

その乳首を舌で吸いだす。

「あん!ひゃん――」

結衣が悶える。

陥没していた乳首を吸い出し、舌で転がすとピンと立ってきた。

「あん!やあん、くすぐったいような、気持ちいいような――」

敏感な乳首。

乳首を優しく、舌先で刺激しつつ、右中指ででクリトリスを探す。

恥毛は意外とふさふさでクリトリスを探すのに手間取った。

結衣も興奮しているのか、目を瞑って俺のチ〇ポをさすりながら、キスを求めてくる。

クリトリスを優しく指でクリクリと愛撫する。

「あん、恥ずかしい」

実はあまりクリトリス愛撫は得意じゃないので、ほどほどで膣口を探した。

中指が膣口へたどりつく。

膣の入口にも愛液が沁み出し、潤滑剤となっている。

愛液を指に絡ませ、膣中へ指を滑り込ませる。

「あっ!俺君の指の使い方すごくエッチぃ――」

「結衣のおマ〇コ、すごくヌレヌレでエッチだよ」

「ねえ、ワタシ臭くない?嫌じゃない?」

感じながらも、結衣が不安を漏らす。

「言ったじゃん。俺、結衣の匂いがメッチャ好きだって――。この匂いを嗅ぐと興奮して、ほら俺のあそこビンビンでしょ」

結衣が俺のチ〇ポをしごきながら確認する。結衣に擦られているだけでビンビンからギンギンになった。

「ホントだ。俺君がヘンタイさんで良かった――」

結衣と目が合った。

目がウルウルとしていた。

たまらくなり、また唇を交わす。

ねっとりと舌を絡ませあいながら、ギンギンになったチ〇ポ(コンドームはちゃんと装着したよ)をマ〇コにあてがった。

グショグショのマ〇コは、抵抗なくチ〇ポを受け入れた。

「あっ、スゴイ――。硬いのが入ってくるのが分かる――」

結衣の目から涙がこぼれる。

とても愛おしくて、繋がっているのが嬉しくて――。

絡まる襞を分けながらチ〇ポが膣中へ潜っていく。

「めっちゃ、結衣のおマ〇コ気持ちいい」

ゆっくりと腰を抽送して、絡みつく膣襞の感触を堪能する。

「あつ、あっ、あっ、あっ、あっ、あん、いや、あん」

感じている結衣の表情が妙に色っぽくって興奮する。

「ひゃん、俺君、スゴイ――。なんか、奥に当たってる……。感じるの、感じる――」

結衣の吐息が荒くなる。

「あん、あっ、あ、あん、ああん、いいの、そこ、気持ちいいの――、スゴイ」

(結衣の膣襞が絡みついてきてメッチャ気持ちいい――)

「俺君、イキそう――。ワタシいきそうだよぅ――、あ!ん、あん、俺君は?気持ちいい?」

「俺もメッチャ気持ちいい――。結衣のおマ〇コめっちゃ気持ちいいよ――」

「あん、嬉しい――、いっしょに、い、いっしょにイコゥ」

「うん、いっしょに――」

抽送の速度を上げる。

愛液と絡まって、じゅぼ、じゅ、じゅ、じゅ、と抽送するたび卑猥な音をたててる。

「「あぁあぁぁあぁぁぁ」」

イク寸前に俺は、結衣の脇に顔を埋めた――。

(ああ!この匂いに包まれてイク――幸せだ~)

びゅー、びゅー、びゅく、びゅく、びゅく、どく、どく、どく、どぅく――

メッチャいっぱい精子が出て、コンドームの精子だまりに収まらず、溢れるんじゃないかと思った。

ピロートークの最中、また結衣の脇の匂いをスンスンしたら、また勃起してすぐさま2回戦目に突入。

結衣の匂いを嗅ぐたびにエンドレスで勃起してしまう。

そんなこんなで最高の初エッチだった。

ちょっと残念なのは、結衣が就活の前にワキガの手術をしてしまったこと。

体臭のコンプレックスを抱えたまま、就活をするのはかなりのストレスになることが予想されたので、止められなかった。まあ、俺の性癖のために止めることもできなしね。

お互い就活を頑張って、希望の会社に就職した後も愛を育んだ。

そして、26歳の時、俺たちは結婚した。

「あぁ~!結衣にそっくりで可愛いなぁ~」

待望の赤ちゃんは女の子。結衣に似て美人さんだ。

赤ちゃんを抱いている結衣は聖母のようだ。

「私に似て、ワキガになったら可愛そう……」

結衣が不安を漏らす。

俺は赤ちゃんの脇の匂いをクンカクンカした。

「やだ。やめてよWW」

「ミルクのような、甘い匂いしかしないな」

「もう――」

「でもさ、俺みたいに結衣の匂いが大好きな男もいるんだしさ、もしそうなっても、変な男が近寄らないおまじないだと思えば良くない?」

「本当に、私……、俺君にいっぱい救われてるんだよ」

結衣が目を潤ませる。

俺は赤ちゃんを抱いている結衣を、優しく抱き寄せてキスをした――。

ちなみに、結衣の匂いは大分薄くなったけど、朝ランニングしたり汗をかいてもシャワーを浴びず夕方まで過ごせば、あの懐かしく香しい匂いが脇から漂ってくる。

だから、休日は汗をかいてもシャワーを浴びないようにお願いして、夜は匂いを堪能しながらのセックスを愉しんでいる。

「俺君のヘンタイ――」

結衣に「ヘンタイ」呼ばわりするのもご褒美になっている。

最後に――

自分の体臭にコンプレックスを持っている男子も女子も「きっと大丈夫だよ」とエールを送りたい。

じゃね。

【完】

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